この記事では「就活 How to」が苦手だった私がなぜこのブログを書き始めたのかについてお話しします。
新卒時代のわたし:リクルートスーツと自己分析から逃げた就活
振り返ってみると、日本での就職活動はまさに「How to」を学ぶ世界でした。リクルートスーツを着て、決まった自己分析や企業研究、そして「こうすれば内定が取れる」といった指南書の数々。私はその一連のプロセスに違和感を覚えていました。もちろん、周りにはそれを完璧にこなす人もいて、そのような人たちを見て「自分も同じようにしなければ」と焦りを感じることもありました。でも、リクルートスーツを着ると、自分がどこか型にはめられたような感覚になり、自己分析や自己PRを真剣にやろうとしても、その型に押し込められた自分を感じてしまって、なかなかうまくいきませんでした。
そんなわたしは、就職活動自体にあまり前向きに取り組めないまま新卒時代を過ごしました。「決まったHow toに従うのは自分らしくない」という気持ちが強かったのです。だから、自然と「How to」に対する苦手意識が芽生え「もっと自由なやり方があるはず」と思っていました。
カナダで再び挑戦した就活動
その後、日本で社会人としての経験を積んだ後、カナダに移住しました。大人になってからの学生生活や異文化の中で自由さを感じつつ、「就職活動も日本とは全く違うだろう」と漠然と想像していました。しかし、実際にカナダで就職活動を始めると、再び「How to」の壁に直面することになったのです。文化や方法に違いはあるものの、カナダにも独自の就職活動の「やり方」が確かに存在していたのです。特に、プロフェッショナルジョブ(専門職)と呼ばれるキャリア志向の仕事を目指す場合、その傾向はより顕著でした。※反対にキャリアではなく何でも良いから仕事が必要な人はサバイバルジョブを見つけていきます。
そんな中、カナダ政府とNPOが共同運営するキャリアマネジメントプログラムに参加したことで、私は衝撃を受けました。自己分析や企業研究、自己ブランディング、ネットワーキング、そして面接準備まで、英語ネイティブの参加者たちもこれらのプロセスを徹底的に練習していたのです。最初は、「この人たちは自己肯定感が高くていいなぁ」「もともと話すのが得意なのかなぁ」「自己PRがうまい人ってすごいなぁ」と漠然と感じていました。しかし、彼らが自分の強みを磨き、話し方を何度も練習していることを知ったとき、私の考えは変わりました
新たな気づき:面接上手な人の裏側、それは「スキル」
人前で自分の経験や強みを的確に話せる人たちは、特別な才能を持っているのだと思っていました。確かに、そういう人もいるかもしれません。しかし、実際にはそれは「スキル」であり、多くの場合、練習やトレーニングによって磨かれているものだと知りました。そして、そのスキルは学び実践することで身につけられるということに気づいたのです。自己分析、企業研究、自己ブランディング、ネットワーキング、面接対策―これらは最初は複雑に思えるかもしれませんが、学んで練習を重ねることで、誰でも習得できるものです。
この気づきは、私にとって大きな転機となりました。「自分はこういうことが苦手だから」と避けていたことが、実は単にスキルが不足していただけだったのです。
6ヶ月の就活期間で得た教訓
私自身、カナダでの6ヶ月間の就職活動を通じて試行錯誤しながら多くのことを学びました。その中で大きな気づきは、これらのスキルは学べるものであり、「自分に才能がない」「内向的だから」「面接が苦手だから」といった思い込みで諦める必要はないということです。
この経験を通じて、私はブログを通じて、同じように就職活動やキャリア形成に挑戦している人たちに情報を発信したいと思うようになりました。カナダやその他の国々でのキャリアを築くためのヒントやノウハウをシェアし、同様の目標を持つ人たちの参考になればと願っています。
改めて、「How to」嫌いのわたしがブログを書く理由
「How to」が嫌いだった私がなぜブログを書いているのか。それは、自分自身が「How to」を学び、実践することで新たな可能性が広がったからです。決して「型にはまる」ためではなく、むしろ自分を深く理解し、最適な方法で自己表現する手段として「How to」を活用できることに気づきました。得意でなくても、スモールステップを学ぶことで体得できるスキルなのです。
このブログは、私の学びや経験を通じて、同じようにキャリアや人生の方向性に悩んでいる方々の参考になればと思っています。「How to」は単なる道具であり、それを使いこなすかどうかは自分次第。縛られる必要はありませんが、学ぶことで新たな可能性が広がることも事実です。
私もまだ学びの途中ですが、英語や文化、時には人種の違いによる壁があっても、自分の努力や能力が生かされ、キャリアの成長につながる職業人生を目指したいと思っています。そして、そんな思いを持つ方々のヒントになればと願っています。
これからもブログを通じて、リアルな経験や学びをシェアしていくので、どうぞお楽しみに!